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揺れる恋 めぐる愛
第9章 束縛と自由
「どうしてそんなに突っかかるんだ……」
「それは私……「黙れ!」」
今度は唇を塞がれた。
昨晩の記憶が躰の奥底から湧き上がってくる。
数時間前に情熱的に何度も高められた躰に、
再び灯がつくのはさしてかからない……
絡められた舌が、執拗に何度も躰の中を掻き乱し、
蕩けて彼との境目がなくなるまでドロドロに縺れ合う。
気が付けば今何をしていたのかも忘れ去り、
ただ彼の躰にしがみついて、こちらから唇を求め貪っていた……
角度を変えながら、グチュグチュと盛大に煽る卑猥な水音に
一筋脳天を貫かれるような快感が走る。
「んんっ!!」
唇を塞がれて、甘い声が鼻に抜けた。
そこで突然唇を解放され、ただ無心に酸素を思いっきり吸い込んだ。
「ほんとうにお前は……」
上から見下ろす瞳に茶目っ気を見つけて
私は片方だけ口角を上げ微笑み返した。
そこでギュルルルル……
と申し合わせたような効果音。
「「ぷっ……
あははは」」
私たちはしばらく見つめ合いながらただ無心に笑い続けた。
「はぁ、苦しい……
続けるか?」
「キスを?」
「いや……
あれだけ盛大に鳴るんだから、飯の方が先だろう?」
「そうですね」
私は前を向き、コンロのスイッチに手を伸ばす。
不意打ちで鼻先をチュッと音を立てて啄まれる。
「後からな……」
彼はそのまま背を向けてキッチンから姿を消した。
「それは私……「黙れ!」」
今度は唇を塞がれた。
昨晩の記憶が躰の奥底から湧き上がってくる。
数時間前に情熱的に何度も高められた躰に、
再び灯がつくのはさしてかからない……
絡められた舌が、執拗に何度も躰の中を掻き乱し、
蕩けて彼との境目がなくなるまでドロドロに縺れ合う。
気が付けば今何をしていたのかも忘れ去り、
ただ彼の躰にしがみついて、こちらから唇を求め貪っていた……
角度を変えながら、グチュグチュと盛大に煽る卑猥な水音に
一筋脳天を貫かれるような快感が走る。
「んんっ!!」
唇を塞がれて、甘い声が鼻に抜けた。
そこで突然唇を解放され、ただ無心に酸素を思いっきり吸い込んだ。
「ほんとうにお前は……」
上から見下ろす瞳に茶目っ気を見つけて
私は片方だけ口角を上げ微笑み返した。
そこでギュルルルル……
と申し合わせたような効果音。
「「ぷっ……
あははは」」
私たちはしばらく見つめ合いながらただ無心に笑い続けた。
「はぁ、苦しい……
続けるか?」
「キスを?」
「いや……
あれだけ盛大に鳴るんだから、飯の方が先だろう?」
「そうですね」
私は前を向き、コンロのスイッチに手を伸ばす。
不意打ちで鼻先をチュッと音を立てて啄まれる。
「後からな……」
彼はそのまま背を向けてキッチンから姿を消した。