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揺れる恋 めぐる愛
第11章 自覚と不覚
こ・い・び・となのかな?
そのことを自覚すると、とたんに気恥ずかしくなり……
でもそれを悟られたくなくって、
少し距離を取ろうと腕の中で身をよじってみる。
ごそごそともがく私に気が付いたのか、すかさず拘束する腕の力が強くなって……
離してはもらえなかった。
そうよね……
私は目を伏せて閉じ、ゆっくりと身体の力を抜く。
腰に巻き付いていた腕がほんの少しだけ緩められ、
手のひらの片方がさ迷うように背中を慎重に上に向かってなぞる。
ぞわぞわとした、何とも言えない感覚がせりあがってくるのを懸命に隠し、
押しとどめる。
そのままうなじで束ねていたゴムを指でむしり取られて解放された髪に指が絡む。
しばらく解きほぐすように何度も丁寧に梳いたり撫でつけられた。
「ねえ……」
「なんだ?」
「あのね……」
「どうした?」
「……」
どうしようかと言い淀んでもじもじしていると、腰を引き寄せられて、
つむじに唇の感触を感じる。
「お前は……
かわいいな」
唐突に、なじみのない言葉が降ってきて目を見開き顔から火が出る。
いたたまれなくなってもう一度腰を揺らして
その腕から抜け出そうともがいてみるが……
やっぱり無駄だった。
頭に唇を押し付けたまま、クククと押し殺したような声で笑われた。
「可愛がってやるよ」
そのことを自覚すると、とたんに気恥ずかしくなり……
でもそれを悟られたくなくって、
少し距離を取ろうと腕の中で身をよじってみる。
ごそごそともがく私に気が付いたのか、すかさず拘束する腕の力が強くなって……
離してはもらえなかった。
そうよね……
私は目を伏せて閉じ、ゆっくりと身体の力を抜く。
腰に巻き付いていた腕がほんの少しだけ緩められ、
手のひらの片方がさ迷うように背中を慎重に上に向かってなぞる。
ぞわぞわとした、何とも言えない感覚がせりあがってくるのを懸命に隠し、
押しとどめる。
そのままうなじで束ねていたゴムを指でむしり取られて解放された髪に指が絡む。
しばらく解きほぐすように何度も丁寧に梳いたり撫でつけられた。
「ねえ……」
「なんだ?」
「あのね……」
「どうした?」
「……」
どうしようかと言い淀んでもじもじしていると、腰を引き寄せられて、
つむじに唇の感触を感じる。
「お前は……
かわいいな」
唐突に、なじみのない言葉が降ってきて目を見開き顔から火が出る。
いたたまれなくなってもう一度腰を揺らして
その腕から抜け出そうともがいてみるが……
やっぱり無駄だった。
頭に唇を押し付けたまま、クククと押し殺したような声で笑われた。
「可愛がってやるよ」