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揺れる恋 めぐる愛
第11章 自覚と不覚
からかわれていると思うとこれでもかと心臓の鼓動が脳裏に木霊して、

何度深呼吸してみても酸素が足りない。


「ののか……」

「……」

「どうした?」

「……」

返事のない私を、ゆっくりとベッドに横たえてから

両方の手のひらで頬を包み込み、自分のほうに向かせた。

沈み込む身体の力は抜けて耳まで熱い。

おそらく真っ赤なんだろう……

火照った顔でうっすら瞼を上げると、

目を細めてこちらを覗き込むように伺う瞳が見えた。

お互いにしばらく見つめあって……

鼓動が跳ね上がっていく。

再び顔に唇が近づいてくる気配がして目を強く閉じると、

その瞼に触れるキス。

ただ唇の愛撫を受け入れるしかなかった。


それからも瞼に目じり、鼻先から唇の端、顎や頬、耳の穴までも……

鼻に抜ける吐息と濡れた唇でたっぷり堪能される。


それなのにいつまでたっても唇に

それが重なることが無くてもどかしい。


はやく…

もっと…

と頭を少し上げて無意識に唇を尖らせると、

耳介を執拗に嬲っていた口元から

みたびクククと押し殺した笑いが漏れた。

みだらでもどかしくさまよう唇。

あちこちを甘く染める息遣いが、

顔やうなじ、耳にもふりまかれる。

今まで感じたことのない何かが身体の奥で燻り始めた。
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