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揺れる恋 めぐる愛
第11章 自覚と不覚

「あぁんっ……」
何度も堪えていたはずなのにポロリとこぼれた艶声。
今度はフフフと鼻で笑われたが、仕方がない。
だって……
ホシイから。
その艶声ごと吞み込むように開いた唇を押し付け
チュッと吸い込まれる。
舌を突き出すと唇が離れて、また笑われてしまい……
私は拗ねた子供のようにそっぽを向く。
「もっと濃いのがいいのか?」
わたしは素直にコクリとうなずいた。
「物足りなかったのか?」
頬がますます赤く染まった。本当に……
ただ恥ずかしい。
「なんなんだ……」
耳元で盛大なため息が聞こえる。
「淫らな艶声を零してお強請りするくせに、
まるで初心な少女みたいだ」
お互いから発せられる熱が、触れているところで温度を上げた。
「たいき……
さん?」
一緒にベッドで横になっていた彼の名前を、やっとのことで呼ぶ。
「……くれないの?」
「コレか?」
彼は笑いをかみ殺しながら、太ももに固いものを押し付けてくる。
「もう……
だから……
それだけじゃなくって……」
私は、ボッと心臓に大きな炎が燃え始めたような気がしたが、
それでも先に言わなくっちゃと思うことを切り出した。
何度も堪えていたはずなのにポロリとこぼれた艶声。
今度はフフフと鼻で笑われたが、仕方がない。
だって……
ホシイから。
その艶声ごと吞み込むように開いた唇を押し付け
チュッと吸い込まれる。
舌を突き出すと唇が離れて、また笑われてしまい……
私は拗ねた子供のようにそっぽを向く。
「もっと濃いのがいいのか?」
わたしは素直にコクリとうなずいた。
「物足りなかったのか?」
頬がますます赤く染まった。本当に……
ただ恥ずかしい。
「なんなんだ……」
耳元で盛大なため息が聞こえる。
「淫らな艶声を零してお強請りするくせに、
まるで初心な少女みたいだ」
お互いから発せられる熱が、触れているところで温度を上げた。
「たいき……
さん?」
一緒にベッドで横になっていた彼の名前を、やっとのことで呼ぶ。
「……くれないの?」
「コレか?」
彼は笑いをかみ殺しながら、太ももに固いものを押し付けてくる。
「もう……
だから……
それだけじゃなくって……」
私は、ボッと心臓に大きな炎が燃え始めたような気がしたが、
それでも先に言わなくっちゃと思うことを切り出した。

