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揺れる恋 めぐる愛
第11章 自覚と不覚
絡まった上の服を何とかしようと身じろぎをすると、

伸びてきた手が服の端を引いてくれた。

それを脱ぎ捨て、勢いよく放り投げる。

石橋は叩きすぎれば目の前で崩れるのだ……

今までの後悔や苦しさはこの胸からなくならなくても、

それでも私は、私の意思で

そこ(男)を……

蓮さんを越えなければならない。

『「人は決して他人のものには……

ならない。誰のものでもない。

戸籍で縛れても、居場所は自らが決めるもの。

男がお前は俺のものと言おうが、所詮それは女が望むからだ。

それは女にも言えるだろう……」』

と以前大希さんが言っていたことが頭の中に木霊した。

意を決して彼に向かって懸命に両手を伸ばし、

「私はあなたのものでも、誰のものでもないけど、

でも、私の居場所はここだけ……」

今度は彼の目がこれでもかと開き

ゆっくりと私に覆いかぶさり堕ちてきた。

愛おしいと思う熱い体を抱きしめると、涙が込み上げる。


私がすんなり御せるような男ではないのだけど、

それでもこの人を独り占めしたい。愛されたい。

この人のありのままの姿を知る唯一の女でありたい……

そんなことを願うのは愚か者なんだろうか?


でも、この人を諦めたくない。

自らの熱い思いに揺さぶられながら、巻き起こされた熱い嵐に身を委ねた。


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