この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
揺れる恋 めぐる愛
第13章 動揺と安定
あの大希さんを平然と朴念仁だと言い放つ

彼女の様子を、息を殺して見守る。

対峙した二人の視線が、

静かな火花を散らすように絡まりあっている。

妙な緊張感が部屋に満たされて私もそれに吞まれた。


「ああ、やーめた」

女性が砕けておどけた様子になったが、

彼は押し黙ったままだ。

「ごめんなさい。あんまりにも

可愛いからついついからかってしまったけど、

怒って帰らせたらコレがもったいないし……」

軽い謝罪の言葉が聞こえても

目の前の背中は強張ったままだった。

「あの~」

私は探りを入れるように彼の背中から顔をのぞかせて

その女性と目を合わせようとすると、優しい笑みが返ってきた。

その笑顔に自信を持ち、

固まった背中の彼の後ろから一歩横に踏み出し

「今日はお招きありがとうございます。

佐々木さんと同じ会社の

藤木野乃花(ふじきののか)と言います」

私は名前を名乗り深々頭を下げた。

「初めまして、ようこそ『わがや』へ。

女将の白神(しらが)です。

お聞きになっていると思いますが

今日は定休日なんですけどね。

老婆心で気まぐれな年寄りのわがままに

付き合って下さりありがとうございます」
/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ