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揺れる恋 めぐる愛
第13章 動揺と安定
今、なぜ、今……

先輩に似た面影をこの目に入れなければならないのか?

先輩とは……

蓮さんとは、そう、もう終わった……

はずだ。

というか、終わるとか続くとか考えられないくらい

ぶっつり断ち切られたはずだ。

確かにあの時拒絶したのは、私が悪かったのかもしれないけど……

でも、結局あれから何を考えていたのか?どこにいるのか?

メールの意味も意図ですらわからず大いに混乱させられて……

全く分からなくなった人とのことを、

私がもう、どうにかすることもできない。


痕跡すらなくなり、ふとした時に思い出して壊れていった自分。

大希さんはその間、そばにいてくれた。

私を必要だと言ってくれた。

人は出会い別れる。

それが離別か死別かなんて、自分で決められたらいいけど

時期すら選択できるとは限らない。


出会いだって一緒だ。



私は人が怖い。他人が心底怖い。

人間という生き物が結局信じられない。

そして、信じきれないからこそ、負のものを引き寄せ、

いつまでも不幸の輪舞を踊らされ続ける。

ぐるぐる回る時、粉雪のように舞い散る

ほんの少しの幸せに精いっぱい背伸びして手を伸ばしながら…

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