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揺れる恋 めぐる愛
第14章 曖昧と明確
夢になんか出てきたことすらなかったのに…
こんな時に限って、どうして……
ねえ、どうしてなの?
そして、結局私は……
そのまま家に連れて帰られることになった。
大希さんに抱き上げられて車に乗せられても、
そのまま移動しても、ぐったりしたままで
目を開けることはなかったらしい。
それから私が意識を取り戻したのは、日も暮れた後で、
パソコンのキーボードを軽やかに打つの音が
静かな部屋に響いていた。
隣りに人の気配があるのは分かる。
たぶん大希さんだとは思うのだけど、
それでも目を開けるのが怖くて……
「ののか?ののか??」
振り向いたら、私が身じろぎしているのを見つけて
駆け寄ってきたらしい。
「……ののか?大丈夫か??」
少し目を開けるとゆっくり手を添えて身体を起こされ、
遠慮気味に揺さぶられて意識が戻ってきた。
少し身体に力を込めて座る。
「お前、本当に大丈夫か?」
耳元に顔を寄せてきて、
心底心配する声色で呟く声に、
私は思わず微笑んでしまった。
「おい、何がおかしいんだよ?
お前、抱き上げても全く起きなかったから、
あまり目覚めなかったら病院行った方が
いいのか悩んだんだぞ?」
顔をまじまじと見られるが私の口角は上がったままだった。
こんな時に限って、どうして……
ねえ、どうしてなの?
そして、結局私は……
そのまま家に連れて帰られることになった。
大希さんに抱き上げられて車に乗せられても、
そのまま移動しても、ぐったりしたままで
目を開けることはなかったらしい。
それから私が意識を取り戻したのは、日も暮れた後で、
パソコンのキーボードを軽やかに打つの音が
静かな部屋に響いていた。
隣りに人の気配があるのは分かる。
たぶん大希さんだとは思うのだけど、
それでも目を開けるのが怖くて……
「ののか?ののか??」
振り向いたら、私が身じろぎしているのを見つけて
駆け寄ってきたらしい。
「……ののか?大丈夫か??」
少し目を開けるとゆっくり手を添えて身体を起こされ、
遠慮気味に揺さぶられて意識が戻ってきた。
少し身体に力を込めて座る。
「お前、本当に大丈夫か?」
耳元に顔を寄せてきて、
心底心配する声色で呟く声に、
私は思わず微笑んでしまった。
「おい、何がおかしいんだよ?
お前、抱き上げても全く起きなかったから、
あまり目覚めなかったら病院行った方が
いいのか悩んだんだぞ?」
顔をまじまじと見られるが私の口角は上がったままだった。