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揺れる恋 めぐる愛
第14章 曖昧と明確
再び唇が頭上から落ちてきた。
口移しに熱い熱を注がれ溶かされて、舌で侵される。
息することもままならない甘い嵐の中で、瞼を下ろして
私はふと、
この甘さはいつまで続くんだろうか……
なんて不吉なことがよぎる。
それに対して彼はただ、盲目なまでに熱くした身体で
欲望のままに私を貪りつくしていた。
その熱に応えながら、身体は熱くなるのに、
自分の思考だけが冷めている……
お互いの繋がりが離れると、
私は靄のかかった脳に思い切り息を吸い込み
酸素を取り込んだ。
トロンとしている私の様子に目を細め、
それでも物足りないとばかりに、
早急に衣服をはぎ取られ柔肌にむしゃぶりつかれた。
首筋を唇が這い、指先が敏感なところを
器用に避けながら流れるように身体を滑る。
煽り立てるように押し上げられれば、
快感は身体のそこかしこに駆け巡るのに、
心の奥底が……
底だけが……
凍るように冷たい。
「んんんっ!!」
唐突な痛みに眉根を寄せて呻くと、
彼が痛みを与えた肌に唇を付けたまま視線だけ流してきて
妖艶にほほ笑んだ。
「・のか……
愛してる」
それは以前なら欲しかった言葉のはずなのに、
私の心は一気に凍り付く。
どうしようもなく乱される心を隠すように
私は彼に手を伸ばしただ強く抱きしめた。
口移しに熱い熱を注がれ溶かされて、舌で侵される。
息することもままならない甘い嵐の中で、瞼を下ろして
私はふと、
この甘さはいつまで続くんだろうか……
なんて不吉なことがよぎる。
それに対して彼はただ、盲目なまでに熱くした身体で
欲望のままに私を貪りつくしていた。
その熱に応えながら、身体は熱くなるのに、
自分の思考だけが冷めている……
お互いの繋がりが離れると、
私は靄のかかった脳に思い切り息を吸い込み
酸素を取り込んだ。
トロンとしている私の様子に目を細め、
それでも物足りないとばかりに、
早急に衣服をはぎ取られ柔肌にむしゃぶりつかれた。
首筋を唇が這い、指先が敏感なところを
器用に避けながら流れるように身体を滑る。
煽り立てるように押し上げられれば、
快感は身体のそこかしこに駆け巡るのに、
心の奥底が……
底だけが……
凍るように冷たい。
「んんんっ!!」
唐突な痛みに眉根を寄せて呻くと、
彼が痛みを与えた肌に唇を付けたまま視線だけ流してきて
妖艶にほほ笑んだ。
「・のか……
愛してる」
それは以前なら欲しかった言葉のはずなのに、
私の心は一気に凍り付く。
どうしようもなく乱される心を隠すように
私は彼に手を伸ばしただ強く抱きしめた。