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揺れる恋 めぐる愛
第3章 理解と誤解
色々とあった研修期間の半年がやっと終わった。そしてとうとう10月。

私は希望していた課に内示通り配属された。

新しい仕事は思った通り面白かった。

それからは毎日毎日、これから続けていくであろう仕事を

一つ一つ丁寧に覚えていった。


そうやってしばらくはただひたむきに働く。

その前の週末はどこにも行かず家で過ごしたにもかかわらず、

月曜日から何となく体がだるかった。

生理が始まったからなのかと思っていたが……

覚えることが多すぎて、神経を張りつめていたからなのか、

疲れもたまってきているのだろうか?

そのままなんとか週末まで頑張ったが、昼を過ぎてだるさが一気に募る。


それでもなんとか今週の仕事も終わった……

ここまで来ると辛さはピークだったが、最後の力を振り絞る。

とにかく家に……

気力で何とかたどり着いた。


そして、玄関に乱暴に靴を放り投げ、服を脱ぎ棄てて、

下着だけになりベッドに倒れ込む。

どう考えても……

おかしい。


誰かに助けを求めようと思った時、美咲しか思いつかなかった。

ポケットに入っていた携帯を何とか持ち、横向きになって

ダメもとで美咲にメールするが……

返事はない。


ああ、どうしよう。誰か助けて……


気力もそこまでで……

そのまま意識が途切れた。
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