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揺れる恋 めぐる愛
第3章 理解と誤解
本当に何もかも、何もかもが……
上手くいかない。
元々就職だって資格さえ取れていればあのまま地元でしていたはずだった。
地元で就職していればそもそもこんなことで悩む必要すらなかった。
友達は国家試験に合格して……
それぞれ内定していたところに就職した。
内定先に不合格を伝えるのは辛かったが、
それでも資格があるのとないのでは給料も待遇も変わるはずなので、
仕方がなく報告した。
来年又受験して今度こそ合格してくださいと
内定先は優しいことを言ってくれたが、私が素直になれなかった。
慌てて再度就活して仕事を見つけたので、結局地元では無理だった。
全ての歯車があの頃から絶妙に噛み合わなくなっている。
先輩だって離れるまでこんなことを言う人じゃなかったはずだと思う。
さっきプロポーズしてくれた先輩は私の知らない別人だ。
そして何よりややこしいのは、あっちで主任に出会ってしまったことだ。
あの人は、心の奥底に隠しているモノに
どこかから手を伸ばしてきて触れてしまう。
私の感情を、思うがままに掻き乱してしまう。
それに私自身が揺れ動いてしまうことをコントロールできないことが……
何よりも嫌だ。
早くここから立ち去りたい。
誰にも邪魔されず一人になって考えたい……
上手くいかない。
元々就職だって資格さえ取れていればあのまま地元でしていたはずだった。
地元で就職していればそもそもこんなことで悩む必要すらなかった。
友達は国家試験に合格して……
それぞれ内定していたところに就職した。
内定先に不合格を伝えるのは辛かったが、
それでも資格があるのとないのでは給料も待遇も変わるはずなので、
仕方がなく報告した。
来年又受験して今度こそ合格してくださいと
内定先は優しいことを言ってくれたが、私が素直になれなかった。
慌てて再度就活して仕事を見つけたので、結局地元では無理だった。
全ての歯車があの頃から絶妙に噛み合わなくなっている。
先輩だって離れるまでこんなことを言う人じゃなかったはずだと思う。
さっきプロポーズしてくれた先輩は私の知らない別人だ。
そして何よりややこしいのは、あっちで主任に出会ってしまったことだ。
あの人は、心の奥底に隠しているモノに
どこかから手を伸ばしてきて触れてしまう。
私の感情を、思うがままに掻き乱してしまう。
それに私自身が揺れ動いてしまうことをコントロールできないことが……
何よりも嫌だ。
早くここから立ち去りたい。
誰にも邪魔されず一人になって考えたい……