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喪われた記憶
第10章 引っ越しの前に
同棲を決意した私はとりあえず彼に服を借りた。
流石にタオルケット1枚という格好はいろいろとまずかったから。
『…お前、その格好ヤバイ…』
さっき、その一言で私は我に返った。
「……!!…あっ、ごめんなさい!」
私ったら何てことを…!!
すると腕をぐいっと引かれ、
座ったままの彼の太ももの上に乗っけられる。
「わ…っ」
『…煽ったのは…月琴だからな?』
そう言って私を後ろから覗き込む。
「…っ」
その綺麗な顔に浮かんだ不敵な笑みに、
とくん…と胸が高鳴った。