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喪われた記憶
第10章 引っ越しの前に
やがて唇が離され、二人の舌から銀糸が伸びる。
「…っはぁ……」
『…さっきも思ったけど。
…その顔も、そんな姿も…他の奴に見せるなよ?』
「…え?」
今の…私?
目の前にはテレビがあった。
改めて自分の姿を見る。
「…………!!!」
服を着ている彼とは対照的に裸の私。
タオルケットは床に落ちている。
彼の上に座らされて、私の足の間に彼の足がある状態。
つまり…私は開脚状態。
だから…その…大事なところを包み隠さず曝け出しているってこと。
その姿でさっき…
私は右腕を彼の首に回してキスをしていたのか。
「~~~~~っ!!」
無理っ!
耐えらんない!
恥ずかしい!