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第10章 引っ越しの前に

―――ﾊﾟﾁｭﾝ…ﾊﾟﾁｭ…ﾊﾟﾁｭﾝ…



「…うぁあっ…あっはぁんっ…」



『…っはぁっ…ｸｯ……り…こｯ……』




部屋に響く私の声…

彼の息…

淫らな水音…


全てが私を興奮させてる。




「あぁっ…もぅっ…ぁぁっ…」


『は…イキそうか？…』


「…んっ！…うんっ……」




こくこくと頷く。


その私を満足に見下ろした彼は、腰の動きを早める。





「…ああああっ……やぁっん…ぅむっ……」





腰の激しい動きとは全く違う触れるだけの優しいキス。




「…んんッ…あんッ……も…むりぃ………っ」





瞬間、白くなる世界―――。





温かい腕に包まれて…





私は意識を手放した。




















『……月琴……好きだ………もう離さない…から…』