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喪われた記憶
第3章 孤独感



―――俺はお前のことをはっきり覚えているのに、お前は忘れてしまったのか!?



こいつが起きた時、俺に向けたあの目…

汚いものでも見るかのような

その反面

恐怖を隠しきれず怯えているような…





正直傷ついた。







俺はこんなに…

お前の事が………!










思わず頂きをギュッとひねる。



『…うぁぁっ』



突然の刺激に声を我慢しきれなかったようだ。



「…ふっ…」



……この状況だ。


俺のことを思い出せなくても仕方が無いだろう。


そっちの事はいずれ思い出してくれると信じて…




こちらの考えていることを知られたくないから…


―――悪いけど優しくできない…。





俺は思い切り覆い被さった。











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