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喪われた記憶
第14章 恋敵?
彼の家に住み始めてしばらく経った。
私も紫苑も今の生活に馴れている。
そんなある日のことだった。
今日の授業が終わり、私が友達と帰ろうと門に向かっている途中だった。
♪♪♪.♪♪...♪♪...♪…
ケータイが鳴った。
<瀬奈ちゃん>
「………あれ?」
彼女は今門のあたりにいるはず。
取り敢えず電話に出た。
「もしもし?」
『ちょっと月琴!
…え?…何よ…はいはい
とりあえずあんた今すぐ門へ来なさい!
いいわね!………ガチャッ』
「…んぇっ!?
…瀬奈ちゃんっ!?」
一体何なんだろう……
とにかく急いで門へ走った。