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喪われた記憶
第14章 恋敵?



「………はぁぁ」



やっと溜息がつけた。



私は門でのことを思い出していた。



迎えに来てくれたのは嬉しかった。

それはびっくりしたけど。

仕事帰りによってくれたと言う事に

ちょっとときめいた。



でも。



場所が悪かった。

あんな人がいる場所で……


メールとかしてくれたら、

私が自分でそっちへ行ったのに。



あの人には…

紫苑には自覚がないのだろうか。



自分がどれほどかっこいいかって……。






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