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喪われた記憶
第14章 恋敵?



家に帰ると、早速夕食の準備をする。


この家に来てからは、家事全般は私がやっている。


少しでも楽な生活をしてもらいたいと思ったから。


そしたら、

『新婚みたい』

って言うもんだから、何を言ってるんだと怒鳴ってやったことがある。



「紫苑、先お風呂入ってて。
タオルはあっちにあるから。」



テレビを見ていた彼は『分かった』と言うと

消してリビングから出て行った。



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