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喪われた記憶
第15章 過去を辿って
次は中庭。
きちんと整備されていて
花も沢山植えられている。
ベンチも数個あって、お昼どきはたくさんが生徒がいるんだとか。
『ここでは……まぁ色々したけどな。』
「色々…?」
『言ってもいいのか?』
「…いや、いいわ……」
なんか嫌な予感しかしなかった。
『うわ、何想像してんの?』
「はっ!?何言ってんのっ?
そんなわけ無いでしょ!」
『嘘つけ』
紫苑は私を抱き寄せると、
合わせるだけのキスをする。
「………っ」
『そんな顔すんな。
ほら行くぞ?』
再び手を引かれて歩き出す。