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喪われた記憶
第15章 過去を辿って



突然、階段が急になった。



昔のお城みたいな、

一段一段が高い階段。



手すりを持たずに勢いで上がっていた私は

前へ倒れそうになった。



それを阻止するために思い切り後ろに体をぐっと反らした



………のがいけなかった。




私の体は浮き、後ろ向きに下へと落ちていく。






『月琴……………っ!!』












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