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喪われた記憶
第17章 悪夢から正夢へ





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―――確かここらへんで姿を見たと思ったのだが……





月琴と紫苑の家の周りを先程からうろついている影があった。





―――あれは月琴だ。



―――大きくなっていたが間違いない。






その影は傾く陽の光に照らされ、姿を現した。










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