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喪われた記憶
第19章 刻み始めた時





『…ふっ…………あははははははっ』





場に合わない笑い声…



それがより恐怖を高める。





『それで抵抗しているとでも…?』






―――ダンッ






「……………っ!」





『…形勢逆転だ。

 甘いんだよ…俺から逃げられないくせに』





「………っ」





『まぁ…その愚か者の男が
 どうなってもいいというなら
 話は別だがな……』




「…………!!!」








この男は…どこまで卑劣な奴なの……!











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