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喪われた記憶
第21章 記憶の断片





お酒に酔ったお父さんが眠っていた。





仕方なく私は寝室へ運び、


夏恋を寝かせると、水を持っていった。






その後だ。







私達の歪んだ関係が生まれてしまったのは……



















『…咲良』





お父さんが呟いた。






咲良(サラ)―――お母さんのことだ。



当時お母さんは入院していて家にいなかった。





お父さんも寂しいよね……




そう思いながら




サイドテーブルに水を置き、部屋を出ようとした。





その時。














―――ガシッ







『待てよ…咲良』











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