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喪われた記憶
第21章 記憶の断片





「………っえ?」





腕を引っ張られ、そのままベッドに引き摺りこまれてしまった。





ぎゅっと抱きしめられる。





「えっ…ちょ…」



『……咲良…愛してる』





されるがままにキスをされてしまった。





「……!?………やだ!やめてっ!!」





―――ドンッ




『………っ………!!』






お父さんの目がしっかりと開かれた。





『…月……琴』





「………っ」








その後に発せられた言葉は父のものとは思えないものだった。











『お前………俺の奴隷にならないか?
 …咲良の代わりに』






「………!?」












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