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喪われた記憶
第21章 記憶の断片






『誰だと訊いているんだっ!』





「……………うっ!」





首を思い切り掴まれた。




息ができない………っ!!






『……言えないのか!
 ……そいつをかばうのか!?』




「…ぐっ……あがっ……」






抵抗もろくにできないまま、



お父さんの中で勝手に話が進んでいく。








『そうか……残念だ。』





私の首を離すと、お父さんは言った。







『俺の従順な奴隷になると誓え。

 もし今付き合っているのなら今すぐ別れろ』








「……………………!?」

















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