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喪われた記憶
第22章 追求





プルルルルルル…プルルルルルル…



カチャ……





「あ…夏恋ちゃん?」


『紫苑さん…お願いがあって電話したんですけど』


「何?」




そこまで聞くと急に口ごもった。





『あのね……叔母さん達に言うことにしたの。』



「え……月琴のことを?」



『………うん。』



「………それは」



『だから紫苑さんにいて欲しいの……』



「…………」



『……お父さんのことも聞けるかもしれないよ?』



「…………わかった」



『ありがとうございます。
 …待ってますね』











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