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喪われた記憶
第22章 追求






―――30分後…





無駄に緊張して肩が痛い。



でもそんな痛みなんかより



今月琴が負っている傷の痛みの方が深くて大きい……



一刻も早く助け出したい……っ




半ばイライラしながらも


なんとか平静を装い、チャイムを鳴らして夏恋を呼んだ。





『時間がありません。
 大抵のことは私が話しておきました。
 さ、中へ……』



「今の月琴の状態もか?」




そう尋ねると、夏恋はこくんと頷いた。







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