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喪われた記憶
第22章 追求
「なぁ……夏恋」
『…はい』
「……月琴は確か、二階から飛び降りたんだったよな」
『………はい』
「それ……いつの事だったか覚えてるか?」
『…?……えっと…その時は……』
「……お前がいなくなってからか?」
『…はい。
転校もしていた後だったかと。』
「………病院に搬送されたんだったよな」
『…はい。
……でもなんでそんなこと聞くんですか?
どうでもい………』
そこで言葉が止まった。
俺の言わんとしていることが分かったようだ。
「…………俺も今わかったんだ
なんでもっと早く気づかなかったんだろーな」
『………急ぎましょう!
柏野総合大学病院だったと思いますっ』
「よしっ……わかった!」