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喪われた記憶
第22章 追求





着いたのは県境付近。



ギリギリ自分の住む県内だった。




『……ここは』



「……知ってるのか?」




夏恋はあたりを見回すと確信したように言った。




『…父の職場の近くです』



「なんの仕事してんの……?」



『……………笑わないでくださいね』



「………努力する」




『………………………弁護士です』




「………マジか」





法律家……




自分が法犯してんじゃねーか









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