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喪われた記憶
第23章 絶望の時





「もう……もう…やめてっ!!!」


『…………ぐっ!?……………っ!!!!!!』





―――ドンッ…





渾身の力を振り絞り



お父さんのお腹のど真ん中を蹴ると



ベッドの下に落ちたお父さんの



大事なところを踏んづけた。



あれで少しは時間稼ぎになる。



下着をつけてる暇はない。



素肌の上にTシャツとハーフパンツを身につけ



玄関へ走った。





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