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喪われた記憶
第25章 最後の賭け





全然気づかなかったんですけど…



『気づけないくらい彼女しか目に入ってなかったのね』



「……ですね。」



『ま…あなたは無事なようだったし…
 私は帰るわ』



「はい……すみませんでした。」



『ああ、それと…』




ドアの前で立ち止まった部長が振り返り




『あなたの上司として然るべき措置を取らせてもらい ます…覚悟していてください。』



「はい。」



『では、しっかり休みなさい…』





仕事モードに戻るとそう言って出て行った。













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