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喪われた記憶
第26章 彼の温もり





彼はここにいる。



私のために来てくれたってこと?



裏切った女をわざわざ……



ねえ…それって………っ



彼の背中に回した腕に力を込めた。



すると




―――チュッ……




「………!?」



『…やっと起きた』




私の腰が引き寄せられた。




『良かった…会いたかったよ、月琴…っ』



「…………!」



















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