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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶





『なぁ……月琴』


「………はいっ!」


『俺は…お前とならやっていける自信がある。
 月琴は……どう?』


「…………!!」



澄んだ瞳に見詰められて…


目が離せなくなってしまった。


そしてまた熱くなり始めた頬を抑えて俯く。


その様子をニタニタと見物する二人。



「わ…私は…」



言葉が出てこない。


こんな機会もう無いのに……っ!!!




「ま…また迷惑かけちゃうかもしれないし
 大変な思いをさせちゃうかもしれないけど…っ」


『うん』


「そ…それでも…側に居たいから…っ」


『…から?』





「紫苑と……結婚………したぃ………です…………」





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