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第27章 蘇った記憶

そんなこんなで


私は他に友達を誘って


計6人で花火大会へ出掛けることになった。



『なぁ……』


「ん〜？」


『モロ婚約者の俺置いて
　花火大会行くってどうよ？』


「………まぁ、ね」



“婚約者”━━



いい響きだけど、ごめん。


こればっかりは断れなくて……



「夜にはちゃんと帰ってくるから……ね？」



私の上目遣いのお願いに


しばらくムスッとしていた紫苑も


仕方なく了承をして━━