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喪われた記憶
第27章 蘇った記憶
『俺だよ。
小学校一緒だった日野だよ。』
「…………ひの?」
ひの?
ひの…
ひの…
日野。
「…………!」
この人……っ
『あ~思い出した?
いじめられっ子ちゃん♪』
思い出したも何も
嫌な思い出だったから
記憶の片隅に残ってた……
よりにもよって
こんな時に会うなんて……。
今日は本当にツいてないのね。
『なんか変わったね。
可愛くなってるじゃん?』
「………離して」
あんたなんかに
そんなこと言われても
嬉しくもなんともないっての。