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喪われた記憶
第9章 同棲宣言



私の目が覚めたのはお昼ごろ。



その時すでに、隣にはあの人はいなくて―――



体には布団が掛けられていた。



改めて部屋を見回してみる



凄く清楚な感じがする。



調教グッズもどこえやら。



そんな趣味なんかなさそうな雰囲気だ。



パステルグリーンのカーテンに真っ白な壁紙。


それ以外の家具はほとんどがパステルブルー…。



性格は部屋に出るとよく言われていたけど、あの男がこんな爽やかな性格である訳がない。



むしろ真反対。



でも…昨日垣間見えたあの優しい笑顔と声…



そして、この布団も。



もしかしたら優しい人なのかもしれない。



その…夜だけ性格が変わる…みたいな。






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