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喪われた記憶
第9章 同棲宣言
信じてみてもいいのかな…。
ボーッとしていると、部屋のドアが開いた。
『起きられた?』
「あ…はい。
まだ動けそうにはありませんけど。」
『そっか…
ごめんな。俺のせいで…』
昨日と口調が違う?
「あ…いえ。」
『でも持ってきてよかった。
昨日夜から何も食べてなかったよね?
昼飯作ったから。
食べながら色々話したいんだけど…
食欲ある?』
お昼?
作った?
話って?
「はい…大丈夫です。」
『そっか…良かった。』
そしてまたあの優しい笑顔が向けられた。