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喪われた記憶
第9章 同棲宣言

『君が中、つまり俺が高2の時。
俺から君に告白したんだ。』
そうなんだ……
なんかちょっと嬉しいな…
『別に返事は求めなかった。
でも…君が好きだと返してくれた。』
私がっ!?
顔が真っ赤になるのを抑えられない。
『ぷっ…。
そういえば、あの時の顔もそんくらい真っ赤だった。』
「も…もういいですからっ!
続けてくださいっ!」
私を見て笑うと、また話し始めた。
『すごく嬉しかった。
両想いなんて…滅多にあることじゃないだろ?』
そうだよね…
きっと私もそうだ。
というか…私が両想いだったのか。

