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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第5章 予兆

今日パパはどうしても仕事の都合で一緒に来る事が出来なかった。
なんとか時間を作ってお参りには来るって言ってたけど、何時になるか分からないからあたしだけでも早くママに会いに行って欲しいってパパに言われたんだ。
早く行かなきゃママが寂しがるだろうって。
だからパパの代わりに海斗が時間を作ってくれて、今こうして一緒にいてくれてる。
「莉愛菜の母さんに、俺だって話があるからな。」
”彼女の親に挨拶するのは当たり前だ”
なんて平然と言うから、少し照れてしまう。
相変わらず海斗は恥ずかしい事もはずかしげも無く言ってのける。
でも、
「ママに話って?」
海斗を見上げて聞くと、不意に視界が暗くなった。
チュッ
リップ音を響かせて、あたしの視界は海斗だけになった。

