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~花の玉手匣~
第2章  星降る夜のわがまま姫

昼寝から目覚めた美紅姫は、寝台の上で目をこすった。

それから、きょろきょろと周囲を窺う。

「ろは…く…?」

寝入る直前まで居たはずの呂栢の姿が見えなくて、美紅姫は心細さを感じた。

すとん、と床に降り立つ。

すると御簾の外側から「くすくす」という笑い声が聞こえてきた。



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