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~花の玉手匣~
第3章  夜更けに…

「あら、李さんは何をもったいぶっていらっしゃるの? ずいぶん立派な桐箱をお持ちね。早く見せて見せて」

「うふふ…」

皆から好奇の目線で取り囲まれ、李と呼ばれた内侍は得意げに鼻を高くした。

満をじして蓋を開ける。



「うわぁ……」



皆の口から感嘆が漏れ、目が「ぱぁぁ…」と輝いた。

「なんて立派なの…」



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