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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
「おはようございます。よく起きられましたね。」
「こいつが月に行くとか行かないとか訳わからないことを…」
「ふふっ、かぐや姫ですか?」
「ハルトだって、大きな葛を雀が寄越すとか言ったりするじゃないですか…」
「ルリが毎晩おとぎ話を聞かせるからだろ?」
「ハルトが聞かせてって…」
「まぁまぁ、なんと言っても仲良くてよろしいですこと…
さぁ鶏小屋に行きますよ?」
「あっ、はい。」
玄関を出ると、山の朝はまだまだ寒い。
ハルトが羽織を持っていて着せてくれる。
また女将さんに微笑まれて恥ずかしく、俯きながら着いていった。
少し歩くと鶏小屋に着く。離れの一つのようだったけど、鶏の鳴き声がした。
「ほら、着きましたよ。まだ何羽しか産んでないから大丈夫でしょう。
まずは産み落とされた卵を集めてくださいね。」
200羽くらいが沢山の棚に並んでいた。
「鶏のマンションみたいだな。」
「繋がれてないのに逃げないんですね。」
「テリトリーというか、自分の場所って分かるようですよ。」
背板のない棚に並んだ鶏が水と餌の通路に頭を下ろして餌を啄んでいた。
「こいつが月に行くとか行かないとか訳わからないことを…」
「ふふっ、かぐや姫ですか?」
「ハルトだって、大きな葛を雀が寄越すとか言ったりするじゃないですか…」
「ルリが毎晩おとぎ話を聞かせるからだろ?」
「ハルトが聞かせてって…」
「まぁまぁ、なんと言っても仲良くてよろしいですこと…
さぁ鶏小屋に行きますよ?」
「あっ、はい。」
玄関を出ると、山の朝はまだまだ寒い。
ハルトが羽織を持っていて着せてくれる。
また女将さんに微笑まれて恥ずかしく、俯きながら着いていった。
少し歩くと鶏小屋に着く。離れの一つのようだったけど、鶏の鳴き声がした。
「ほら、着きましたよ。まだ何羽しか産んでないから大丈夫でしょう。
まずは産み落とされた卵を集めてくださいね。」
200羽くらいが沢山の棚に並んでいた。
「鶏のマンションみたいだな。」
「繋がれてないのに逃げないんですね。」
「テリトリーというか、自分の場所って分かるようですよ。」
背板のない棚に並んだ鶏が水と餌の通路に頭を下ろして餌を啄んでいた。