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堕散る(おちる)
第24章 step24十八段目…春
女将さんの厚意に甘えてお風呂に二人で向かう。
お風呂はどの部屋からも離れていたけど、女将さんに迷惑が掛からないように静かに入った。
「あ、ハルト…」
「行ってみようか…」
ワタシたちは懐中電灯をもって洞窟風呂に入る。
朝の陽が木々の間から、ちょうど洞窟内を照らすように入ってくる。
木漏れ日がゆらゆらと揺らめきながら、洞窟内の壁面に星のように輝く。
それで洞窟自体が乳褐色の鍾乳石で出来ているのだとわかる。
「綺麗…」
「一昨日見た星空みたいだな。」
自然とワタシたちは手を繋ぎ、奥へと進んでいった。
うっすらとした光とチラチラと揺れる光が鍾乳石をも照らしていて、天井からも地面からも無数の尖りが生えていた。
ハルトが奥を照らしたが、尖りは見えないところまでずっと続いていた。
ワタシたちはゆっくりと腰を下ろし、鍾乳石の方に向かって湯に浸かる。
チラチラと揺らめく光が鍾乳石の無数の山を彩る星のようだった。
ハルトがワタシの後ろにきて、そっと包むように抱き締められた。
そして自分の感動を宥めるように、ワタシの肩に湯をかけて静かに腕を撫で下ろしてきた。
お風呂はどの部屋からも離れていたけど、女将さんに迷惑が掛からないように静かに入った。
「あ、ハルト…」
「行ってみようか…」
ワタシたちは懐中電灯をもって洞窟風呂に入る。
朝の陽が木々の間から、ちょうど洞窟内を照らすように入ってくる。
木漏れ日がゆらゆらと揺らめきながら、洞窟内の壁面に星のように輝く。
それで洞窟自体が乳褐色の鍾乳石で出来ているのだとわかる。
「綺麗…」
「一昨日見た星空みたいだな。」
自然とワタシたちは手を繋ぎ、奥へと進んでいった。
うっすらとした光とチラチラと揺れる光が鍾乳石をも照らしていて、天井からも地面からも無数の尖りが生えていた。
ハルトが奥を照らしたが、尖りは見えないところまでずっと続いていた。
ワタシたちはゆっくりと腰を下ろし、鍾乳石の方に向かって湯に浸かる。
チラチラと揺らめく光が鍾乳石の無数の山を彩る星のようだった。
ハルトがワタシの後ろにきて、そっと包むように抱き締められた。
そして自分の感動を宥めるように、ワタシの肩に湯をかけて静かに腕を撫で下ろしてきた。