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堕散る(おちる)
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
「お母さん、付き合いは許してくれたな。」

「はい…」

「就職も認めてもらって、春にはルリの全てをもらう。」

……強引なところもあるんじゃないかしら……

そんな母の言葉など思い浮かべることすらなかった。

さすがに週末すぐに会うのは控えようとハルトからメールが来て、おとなしく母と過ごした。

母も休日出勤は入れてなかったようで、久しぶりにショッピングを楽しんで、翌日は珍しくアルバムなどを引っ張り出して見た。

父が写っている写真が全て剥がされたアルバム…

小学校からはほとんどがワタシ一人のアルバム…

何となく、ハルトの話も父の話も出来ずにいた。

そんな週末の報告を事務所でしていた。

ハルトは大反対されなかったら成功したもんだと言っていた。

進路面談では知人の会社への就職と進学の二本立てで考えていると母が先生に説明していた。

最後の夏休み…
そう思うが、ハルトは自分とはこれからずっと一緒なんだから…と
入社試験の前後2泊は一緒に過ごすが、旅行やそれ以外の泊まりは無しにしようと言ってきた。

母に信頼されるのが今は大事だと言う。
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