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堕散る(おちる)
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「さあ、座って。もう食事の用意ができている。」

テーブルには、もう銀のドームが並んでいた。

慌ててテーブルに行くと、王様が立ち上がりワタシの椅子を引いてくれる。

「あ、ありがとうございます。でも、こんなことしていただかなくても、申し訳ありません。」

「なんで?」

「ワタシは契約でお仕えするように、あなたに従うように言われています。そんなワタシがあなたに色々していただくわけにはいきません。」

王様が後ろからポンポンとワタシの肩を叩く。
そして、

「俺は、レディーファーストを心掛けるのが礼儀だとしつけられている。
じゃあ命令しよう。
俺と君とは対等だ。
下手な気遣いは無用だ。
対等に接しろ。それが命令だ。」

「わ、わかりました。」

「なら、よい。」

王様が自分の席に戻られた。

「さて、いただきます。」

「いただきます。」

朝から凄いボリュームの食事だった。さすがにテーブルに乗っているのがすべてのようだけど。

スープに前菜、魚料理に、肉料理は厚切りのベーコンに目玉焼き、じゃがいも料理が添えられていた。
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