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堕散る(おちる)
第10章 step10四段目…視覚(3)
愛がわからない俺に片思いみたいな状態でも、俺のことを思える気持ちもわからない…

はっきりと騙しているのについてくるルリを可哀想に思うが、それでもいいなら考える必要もないか…

体が快楽中毒になり心を失っていくんだよ…

ルリに心の中で告げた。



「ルリ、自分で入れてみて、用を足すのに困らないように…」

ルリの手に渡し、スカートを捲る。

ルリは机に上半身を預け、尻を突きだす。

先端の珠を持ち、後孔を探る。

プツリ…プツリ…

珠を孔にあてがい、指で押し込み、自分で孔に入れていく。従順なルリ…

俺は黙ってその行為を見続けた。

「全部入ったね…
じゃあ珈琲入れてくれる?」

羞恥で真っ赤なルリが目を反らして給湯室に逃げ込んだ。


俺は煙草に火をつける。

おやっさんの粋な計らいに午後の予定を考える。

コポッ…コポッ…

ルリは珈琲のお守りが必要と思っているのだろうか、給湯室から出てこない。

「ルリ、棚にピンクのマグあるだろ…
それルリのだから」

「え?」

カーテンの向こうからルリの声

「ルリのコップ用意したから、それはルリのだよ」

「あっ、ありがとうございます。」

ルリの嬉しそうな返事が聞こえた。
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