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堕散る(おちる)
第11章 step11五段目…視覚(4)
「さて…これで全部終わったよ。
ルリは?」
「アタシもだいぶ進みました。
お昼にしますか?」
「そうだね。」
俺はソファーに移り一服する。
ルリが机を拭き、弁当を広げる。
「ハルト、用意できました。どうぞ。」
俺は机に戻る。
おにぎりや数々のおかず、フルーツまで、彩り豊かな食卓といった感じだ。
「凄いご馳走だね。
いただきます。」
ルリは俺が一口食べるのを待って、箸をつけ始めた。
「旨い、ルリ料理上手なんだね。」
とても嬉しそうなルリ。
「こんな旨い料理初めて食べた。
というか、手料理って初めて食べたかも…」
ルリが驚いている。
「物心ついた時から、食事は買った弁当や惣菜で、それすらまともに腹いっぱい食ったことなかったし…
遠足とかの弁当もさ、
惣菜の残りとかを自分で弁当箱に詰めてたな…
箱がスカスカでみっともなくてさ、遠足があると何日か前から、食べるの減らして、冷蔵庫に隠してさ、箱いっぱいになるように工夫した。
今思えば、よく腹こわさなかったなぁ」
ハルトは笑って言うけど、アタシはこらえきれず涙を流してしまった。
「なんでルリが泣くの?」
ハルトがアタシの涙を拭う。
ルリは?」
「アタシもだいぶ進みました。
お昼にしますか?」
「そうだね。」
俺はソファーに移り一服する。
ルリが机を拭き、弁当を広げる。
「ハルト、用意できました。どうぞ。」
俺は机に戻る。
おにぎりや数々のおかず、フルーツまで、彩り豊かな食卓といった感じだ。
「凄いご馳走だね。
いただきます。」
ルリは俺が一口食べるのを待って、箸をつけ始めた。
「旨い、ルリ料理上手なんだね。」
とても嬉しそうなルリ。
「こんな旨い料理初めて食べた。
というか、手料理って初めて食べたかも…」
ルリが驚いている。
「物心ついた時から、食事は買った弁当や惣菜で、それすらまともに腹いっぱい食ったことなかったし…
遠足とかの弁当もさ、
惣菜の残りとかを自分で弁当箱に詰めてたな…
箱がスカスカでみっともなくてさ、遠足があると何日か前から、食べるの減らして、冷蔵庫に隠してさ、箱いっぱいになるように工夫した。
今思えば、よく腹こわさなかったなぁ」
ハルトは笑って言うけど、アタシはこらえきれず涙を流してしまった。
「なんでルリが泣くの?」
ハルトがアタシの涙を拭う。