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堕散る(おちる)
第12章 step12六段目…視覚(5)
ハルトがギュッとアタシを抱き締める。

「ルリ…いいね?」

ハルトが小さな声で囁く。


アタシは答えられない。

ハルトがアタシの顎を引きアタシは仮面の中の優しい瞳に囚われる。


ハルトの唇が近づいてくる。

アタシは瞼を閉じる。
そして優しいキスが降ってきた。


そのまま深い口づけに変わる。クチュリ、クチュリ
ハルトの温かい舌に包まれて、アタシは熱を帯びる。

先程までのショーでアタシはリサさんと自分を重ねているうちに熱を持っていたのだ…

ハルトの口づけにすぐにほだされる。

長い口づけにアタシは吐息を漏らした。

「ルリ…さっきから欲しかったんだろう?」

ハルトはアタシにしか聞こえない小さな囁きをかける。それもアタシには快感…


ルリがショーの時からモジモジしていたのは気づいていた。

人前でイカセる?容易いことだ。
でもこんな男にタダでルリの体を見せるのは勿体ない。
早くイカセて退散しよう。

口づけを再開し、ドレスの上から乳房を揉む。触れなくても乳首が勃っているのはわかっていた。
下もきっとびしょ濡れだろう。

指の股で乳首を掠めてやれば、口づけの合間に

ンァ…ンフゥ…

艶声が漏れる…
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