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堕散る(おちる)
第13章 step13七段目…休日二日目
アタシはハルトの背中を見た。

アタシが抱きついて付けた爪痕が、3本指セットの両手分が2回
酷いところは血が滲み、他もミミズ腫れになっていた…

「気が付かなくてごめんなさい…」

アタシは痕にキスをした…

ビクッと動くハルト

「痛いですか?」

「いやくすぐったいだけ」

「痛かったら言ってくださいね」

「ああ…」

ルリが痕を舐める。背中なんて余り見せたことがないから、くすぐったい…

イヤらしい舌遣いでは無いのに、丁寧に舐めるくすぐったさが、いつしか快感に変わる。


「傷痕になるでしょうか…」

「わからない…俺に爪立てたのたぶんルリが初めてだと思う。」


「えっ…」

「店にいた時からそうなんだけど、他人と肌密着するの自然に避けるんだよね…

sexに必要最低限の部分しか触れないようにするみたいな…

だから、ルリみたいに俺の背中に手を回す奴が少ないし、爪立てるほど激しくなるときは、離れてるから…」

背中に、ルリの舌じゃなく温かいものがポタポタ落ちる。

「アタシの方がハルトの初めてを沢山もらってますね…」

「ルリ、泣いてるの?
涙は滲みるからパス」

「あっ…ごめんなさい」

「冗談だよ…」

ルリは爪痕を全部舐め終えたようだ。

「ハルト…また仰向けに戻ってもらえますか?」
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