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堕散る(おちる)
第19章 step19十三段目…始業式
「ルリ〜 おはよ」

1ヶ月以上の夏休み。
ハルトで頭がいっぱいで、ハルト一色だった夏休み。

友達とメールすることもなく、逆にくることもなく終わった。

集まってガヤガヤ話すが、結局皆、彼氏中心の夏休みを過ごしたらしい。

皆思い思いに話し、特にアタシに話が振られることもなかったので、リュウのことも、ハルトのことも話さずに終わる。

皆予定があるようで、遊びにいく話にもならなかった。


アタシは皆に合わせるだけ、中心になる子が決めなければグループ皆で動くことはない。

とりあえず皆元気で良かった。

1時間ほどで学校を出た。

今日は仕事場の駅のホームでハルトと待ち合わせている。

どこも始業式だろうから、少し離れたところで食事することになっていた。


やはりどの学校も同じくらいで終わったらしい。

朝のラッシュほどではなかったが、始業式が終わった学生、大学生、サラリーマンなどで電車は結構混んでいた。


どんどん押されて、座席の前にも行けず、扉の付近にもとどまることも出来ずに扉と反対の扉との間の中途半端なところにいた。

少し離れたつり革に何とか掴まる。

学校が始まり、制服で電車に乗る。
学校から仕事場へ、これが日課になるんだな。
そんなことを考えていた。
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